注射を使って炎症が発生した脊椎部位に直接、治療薬を注入し治療する方法で、施術時間が非常に短く、施術後すぐに歩行できるため社会復帰へ支障をきたしません。手術痕が残らず、完治が可能なのもメリットの一つです。高血圧や糖尿病患者さんも負担なく治療を受けることができます。

腰の痛みを誘発する神経枝を見つけ、注射で薬物を注入する治療法です。主に軽い初期段階の椎間板ヘルニアに対する治療に用いられ、映像増幅装置を使った非常に精巧な手術が可能となります。減圧神経形成術と同様、手術時間が短く、社会復帰への支障をきたしません。約1～2週間間隔で3～4回ほどの反復治療が可能です。

ナヌリ病院脊椎センターでは手術後または手術を受けていない患者さんに対する体系的なスポーツリハビリプログラムを実施しています。プロスポーツ選手から一般の運動損傷患者さんまで、患者さん一人ひとりに合った運動治療と薬物治療の並行治療プログラムが提示されます。

体外衝撃波治療は体外から病変部位に高エネルギーの衝撃波を照射し、痛みを誘発する病変を治療するものです。徒手的理学療法とは専門の理学療法士が矯正器などの違和感を感じることのないよう、手で治療する方法で、疼痛緩和などの治療効果の高い治療法として最近脚光を浴びるようになりました。ナヌリ病院ではこの二つの治療法のメリットを組み合わせた独自のＥＳＭＡ治療法を開発、施行しています。